カリソルブによる修復
こちらは比較的小規模のC1やC2といったう蝕に対して有効な方法です。
カリソルブとは、スウェーデンで開発された、虫歯菌を死滅する薬です。
3P-MIX法は大規模なう蝕に、カリソルブは小規模なう蝕に
前項で、3P-MIX法という、歯の虫歯部分をくり抜いて薬で浸す治療を紹介しました。
薬を注入して蓋をするとおり、できるだけ削らない中でも、3P-MIX法はどちらかといえば大規模なう蝕に効果的です。
一方で、このカリソルブは、部分的な小さなう蝕に対して効果を発揮するといわれています。
効能としては、3P-MIX法とよく似ていますが、カリソルブはう蝕部分を溶かし(solve)ます。
象牙質まで達した虫歯でも、この薬液で殺菌できると言われています。
薬液を入れて30秒ほどでう蝕部分が融解するので、洗浄する形で除去します。
終わったあとは、レジン(CR)で蓋をします。
効果が確認されているが、保険適応外
日本では3P-MIX法が近年主流ですが、諸外国ではカリソルブは多く使われています。
う蝕部分だけを溶かし、ドリルも使わないので非常にスマートな治療といえます。
しかし、やはり保険適応外であるのは考えどころです。
一本5,000円から10,000円と値段に開きがあるのが現状といえるでしょう。