インプラントによる修復

最終的に最も優れているのは、恐らくインプラントでしょう。

これは、歯の歯槽骨にドリルで穴を開けて、人工の歯を差し込みます。

安定性は抜群ですし、着脱しませんが、かなり高価と言えます。

下顎骨や上顎骨に直接、穴を開ける

インプラントは、今までの治療と違い、他の歯を犠牲にしません。

具体的には、下顎骨や上顎骨といった骨に直接穴をあけ、そこに人工の歯をねじ込んでいく、といった作業が最もわかりやすいでしょう。

歯茎を大きく切開しないものの、骨を削って穴を開けるわけですから、非常に侵襲の高い手術といえるでしょう。

また、歯を支える歯槽骨、下顎骨や上顎骨は、健常な人でも加齢と共にやせ細ります。

状態によっては適応にならないケースもあることを覚えておくべきです。

インプラントは、レジン（CR）やクラウンなどで部分的に補強したものとは違い、しっかりと骨に穴を開け、根を埋めている状態といえます。

従って、かなりの耐久性を誇り、自前の歯と同じように咀嚼したり、といったことが可能となってきます。

基本は取り外ししないものですから、本当に自分の歯に近い感覚で使うことが可能です。

しかし、半年に一度は必ずメンテナンスを受ける必要があるなど、定期的に歯科医に通わなくてはいけないことが必須となります。

理想的な治療ですが、やはり保険適応外であり、治療費がべらぼうに高いことがネックです。

芸能人が最終的にインプラントにすることでもわかるように、ある意味終着駅ともいえる治療のインプラント。

下部の根の構造部分だけで1本30万前後、上部の歯冠構造で1本30万が相場といわれ、値段も歯科医によって変動します。

2、3本適応であったとしても、100万単位はくだらないでしょう。

しかし、歯科ローンなどを組み、なんとか治療を受けようという試みを持つ人たちもいたりと、人気は高いといえるでしょう。